【伝統医学の特徴 〜身体全体を見て診断・治療する伝統医学】普段、利用する病院のほとんどが、現代医学を用いて診断や治療を行なっています。伝統医学に接したことの無い人もいるかもしれません。 ルーシーダットンの身体へのアプローチは、タイの伝統医学である、タイ方医学の考え方が元になっています。現在もタイは、タイ方医学と現代医学が仲良く共存している社会です。 伝統医学とは、どんな考え方で医療を行なうのでしょうか。
伝統医学が注目される現代のストレス社会
現代医学は、病気の原因である器官を診断して、治療を行っていきます。例えば、胃が痛くて病院に行ったとしましょう。胃の検査が行なわれ、胃潰瘍であると診断されたとします。軽度であれば、胃酸分泌抑制薬などが処方され、胃酸を抑える治療が行われるでしょう。 これらの治療で、胃潰瘍の症状は改善するでしょう。しかし、胃酸はなぜ、必要以上に分泌され、自らの胃を傷つけたのでしょうか。ストレスから胃酸が過剰に分泌されたとすると、要因であるストレスを解決しなければ、再び胃潰瘍になるかもしれません。 現代医学は、身体の一部の器官だけを取り上げて語るならば、非常に効果の高い医療法です。しかし、現代社会では、食生活やストレスなど、病気の要因が多様化し、身体全体を観察して生活習慣を見直す必要性も、大きくなっていると言えます。 このような社会の変化、ひいては人間の身体の変化により、20世紀後半から、代替医療が注目を集め始めました。
身体のバランスを重視する伝統医学
多くの伝統医学は、身体全体を見ることに重点を置いています。胃潰瘍を再び例に挙げると、胃潰瘍の治療も行いますが、同時に胃潰瘍を起こした胃を持つ身体を診断、治療していきます。病気という症状を作り出した身体に、問題があるという考え方です。 中医学では、「気」「血」「津液」が人間の身体を巡っているとされ、これらの流れや強弱のバランスを整えていきます。バランスが乱れたり、流れが滞ったりすると、健康を害すると考えられています。 アーユルヴェーダでは、「空」「風」「火」「水」「地」の5つの要素があります。人間の身体も含めて、全てはこれら5つの要素で成り立っていると考えられています。人間の体質も、この5つの要素が大きく影響を与えるので、バランスを保つことが大切だとされています。 このように、多くの伝統医学は、身体のバランスを重要視しています。

