【タイマッサージの心 〜重んじられる精神性】ルーシーダットンやタイマッサージが含まれるタイ方医学は、仏教の教えと共にタイに入り発展してきました。 タイ王国は現代も、敬虔な仏教徒の多い国で、国民の95%は仏教徒だと言われます。仏教と共に発展してきたタイ方医学には、仏教の教えが大きく影響しています。
タイマッサージ師の心得、4ヶ条
タイマッサージ師として、4つの心得があります。仏教の教えである「四無量心」です。これは、慈悲喜捨とも言われます。
・慈=人に幸福を与えようとする心、深い思いやりの心です。
・悲=人の悲しみや苦しみを取り除こうとする心です。
・喜=人の幸せを祝福する心、他人の喜びを自分のことのように喜べる心です。
・捨=人を差別することなく、恨みや恩を捨て、平等にみる心です。
この逆の言葉として、貪瞋痴慢(とんじんちまん)というのがあります。人の物まで欲しがり、イライラして、不平を言い、人を疑う心です。耳が痛いのは、私だけでは無いと思いたいです。
四無量心は、仏教で「道を求めるものの修めなければならない心」とされています。タイマッサージやルーシーダットンに限らないというわけです。
大切な礼儀と感謝の心
ワーイとはタイの挨拶です。合掌のポーズで、日常的に丁寧な挨拶として、今でも普通に行なわれます。お店や銀行などで、仕事先で、きちんとした挨拶をする時にワーイをします。ただ、若い人や友達同士などでは、英語の「ハーイ」のほうが、今では一般的ですが。
タイのマクドナルドにも、ドナルドの人形が立っていますが、このワーイのポーズをしています。
ワーイ・クルーとは、このワーイのポーズを取って、祈りを捧げることです。「医学の父」と呼ばれるDr.シヴァゴにマントラを唱えます。
マントラは、シヴァゴの力を借りて、治療を助けてくれることに感謝し、患者が苦しみから解放されるように祈ります。
タイマッサージ師は、現在もワーイ・クルーを仕事の前と後に唱え、施術の前にはワーイを行ないます。
ルーシーダットンは神聖な行為
今も敬虔な仏教徒が多いタイでは、日常に仏教の教えが溶け込んでいます。社会的には、それほど宗教というものが、日常でクローズアップされることの少ない日本からすると、戸惑うことがあるほどです。私たちが想像する以上に、精神性を重んじます。 タイマッサージやルーシーダットンは、タイの人々にとって神聖な行為です。そんな背景を知っていれば、ルーシーダットンのひとつひとつの動作にも、理解が深まることでしょう。

