【ムエタイ 〜現代に生きる、タイの伝統的戦闘術】タイの文化や習慣は、タイが発祥であるルーシーダットンに、大きな影響を与えています。ムエタイは古代タイから戦闘法として伝わる格闘技です。身体の動かし方に、やはり、似ているものが見られるようです。
タイの国技
ムエタイはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公、ラーマ王子が始祖と言われる、タイの伝統的な格闘技です。ムエタイは格闘技の意味の「ムアイ」と、タイ国の「タイ」が合わさった言葉だという説もあります。
ムエタイは、16世紀から18世紀にかけてのアユタヤ時代に、隣国との戦争の際に用いられ、発展したという説が一般的ですが、定かではありません。タイの各地域によって様々な流派があり、戦闘術として、それぞれに発展したと考えられます。
ムエタイは今も盛んなエンターテイメント
現在、タイでムエタイというと、賭け事としてのイメージが強いでしょう。バンコクでは有名なスタジアムが2つあります。ラーチャダムヌン・ムエタイ・スタジアムとルンピニー・ムエタイ・スタジアムです。それぞれ毎週決まった曜日にムエタイの試合が行なわれ、大変盛り上がっています。
昔は、タイの貧困地域に生まれた男の子が、貧しさから抜け出すための唯一の道でした。しかし、今ではタイの国技として、また世界で立ち技最強の格闘技として有名になっていることもあり、子供がムエタイ選手に憧れたり、親がジムに通わせたりすることもあるようです。
また、タイの地方では地域の娯楽として、今でも週末などにムエタイが行なわれています。子供ムエタイも盛んで、学校対抗試合なども行なわれているようです。その中から強い子供が都会の大きなジムへ親元を離れて入り、厳しい練習を積んでいくのです。
強い心を持つムエタイ選手たち
ムエタイの強さは技だけで無く、心も重要だといわれています。貧困から抜け出そうとするハングリー精神や、仏教的な考え方も大きく影響を与えているようです。親や先生など目上の人を敬い、教えに従います。
試合前にリングを舞うようにして、祈りが捧げられるワイクルーは、親やムエタイの師匠に感謝し、戦いの神に無事を願います。ルーシーダットンでも、ワイクルーが行なわれますが、やはり、産み育ててくれた親や師に感謝するのは同様です。

